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フローセル占有シーケンス と レーン占有シーケンス

当社では、イルミナ社NovaSeq 6000 とMGI Tech社 (DNBSEQ-T7、DNBSER-G400 : 旧名MGISEQ-2000)、2種類の大型シーケンサーをユーザー様の研究のニーズに合わせてご利用頂いております。

ユーザー様によっては、研究の進展によって大量データよりも中規模、あるいは小規模のデータ解析が必要な方もおられるかと存じます。当社では、ユーザー様のデータ量に応じてシーケンスを行うために、フローセルシーケンスとレーンシーケンスとをご用意しております。ここで、フローセル (Flowcell: FC) はライブラリーDNAをロードする1つの基板を指し、レーンはフローセルに存在する物理的な流路(レーン)を指します。シーケンサーの機種によって、フローセルあたりの検体数も異なり、同時に解析できるフローセルの数も異なり、さらにフローセル毎のレーン数も異なります。

NovaSeq 6000の場合は、ヒトWGS (~90Gb) 32検体をご検討でしたら、フローセル占有シーケンスが可能になります。8検体にてご検討されている場合、レーン占有シーケンスが可能です。より少ない検体数の解析は、相乗りシーケンス(後述)をご利用頂ければと思います。

DNBSEQ-T7の場合、フローセルにレーンによる区分けが存在しませんので、占有シーケンスか相乗りシーケンスのどちらかとなります。ヒトWGS (~90Gb) 16検体をご準備頂ければ、フローセル占有シーケンスのご提供が可能です。DNBSEQ-G400の場合には、8検体よりも少ない場合にも解析が可能です:FCLタイプのフローセル占有で6検体、あるいは相乗りユーザー様と3検体を2レーン占有シーケンスすることが可能です。

このように、当社ではご要望のアプリケーションに応じて納期の早いフローセル占有及びレーン占有シーケンスを多くご利用いただいております (*より詳しくは各社HPをご覧ください)。

納期の早さよりも費用対効果の高さをご要望される場合には、高出力タイプのフローセルを多くのユーザー様で「相乗り」されることも可能になっております。但し、お客さまの検体数と当社がすでに受けている検体数との兼ね合いで解析の規模や解析時期がその都度変わってくるために、インデックス等の事前のご相談と納期のご相談が必要になります。

*イルミナ社
NovaSeq 6000 : https://jp.illumina.com/systems/sequencing-platforms/novaseq/specifications.html

MGI-Tech社
DNBSEQ-T7: https://jp.mgi-tech.com/products/instruments_info/5/
DNBSEQ-G400: https://jp.mgi-tech.com/products/instruments_info/2/

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