米国物理学会からニュースがきました。4月14日はWorld Quantum Day。大いに祝おう！
という内容。4月14日はWorld Quantum Day（世界量子の日）として世界的には様々な研究機関、学会が祭典として盛り上げていくそうです。*
物質のミクロな記述には欠かせない量子物理を基にした量子科学、量子技術は、センシング、通信、およびコンピューティングなどへの新しいアプローチとして期待されています。生命科学への新しいアプローチとしても期待したいと思います。
この量子物理あるいは量子技術を祝う記念日は、65 か国以上の量子科学者によって、ユニヴァーサルな数字のプランク定数**の最初の桁を丸めた数字、4.14 から4月14日が選択されたそうです。
プランク定数は、6.62607015 × 10-34 m2 kg / sなのにと思っていたので、あれと思ったのですが、eVsを単位に変換した時のプランク定数4.135667696× 10-15 eVsのことだったのでした。少数点以下３桁目を四捨五入で4.14、いかにも物理っぽい。6.63だとカレンダーに割り振れないからか…なるほど。知り合いの量子物理の好きな人と一緒にイベントを見つけてお祝いをする祝日にまで発展していくのか楽しみです。
*The World Quantum Dayは、世界中の量子科学者のイニシアチブにより2021年4月14日に発足し今年は2年目の開催だそうです。
** プランク定数は、光子のもつエネルギーと振動数の比例関係をあらわす比例定数のことで、古典物理学者のプランクによって見出された量子論を特徴付ける物理定数。