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日本の研究開発力の低迷

読売新聞に、新型コロナ感染症のワクチン開発の遅れを例にして日本の研究開発力の低迷についての解説記事がありました*。

2020年度の大学部門の研究開発費、米国:8.2兆円、英国:1.4兆円、中国:4.6兆円、韓国1.3兆円、日本:2.6兆円。各国は2000年の時に較べて2.5倍位以上増加しているのに、日本は0.9倍で、結果減少している。他国に較べて投資は見劣りしており、研究者が育っていない、科学技術立国に向け、大学や学生に投資していく覚悟が必要という内容でした。

2000年頃はまだ、円高-ドル安、国の貿易収支は大幅な黒字、大学の予算は少ないが民間企業は活気があり基礎研究にまだ力を入れていました。国家プロジェクトの予算では、できるだけ外国製品を購入するよう指導を受けたこともありました。2022年では円安-ドル高、国の貿易収支は大幅な赤字、大学の予算は少なく民間企業でも基礎研究には力は入れられない…真逆とも見える状況です。

大学院博士課程に進学し、ポスドクを経験した人の将来の希望にもなれるよう当社もどうにかできないものか悩んでおります。当社は解析受託を通して皆様の研究の一躍を担っている日本企業でもありますので、我田引水で恐縮ですが科学技術立国に向けて皆様のご利用をお待ち申し上げております。

*2022年10月21日 読売新聞 12版 11面

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